スタッフの写真日記
第2回「島原半島ユネスコ世界ジオパークセミナー」を開催しました
島原半島の魅力を専門家の先生が毎月やさしく紹介する、「島原半島ユネスコ世界ジオパークセミナー」の第2回目を開催しましたので、その様子を紹介します。
今回は桃下大氏(長崎県生物学会)をお招きし、「島原半島のめずらしい海辺の生き物探し」をタイトルに講演会と野外観察を行いました。
当日は島原半島内の子どもから高校生、大人まで幅広い世代の方々がセミナーに来られました。
桃下先生の講話では、「めずらしい」にもいくつかの種類があるという話から始まり、海辺の生き物である動物と植物について、写真や映像を交えながら紹介がありました。
セミナーの様子。当日は多くの方に来ていただき、盛況でした。
野外観察では、がまだすドーム近くの河口に移動し、そこに生息する植物やカニなどの名前を教えてもらいました。
野外観察の様子。場所はがまだすドーム近く、島原復興アリーナ裏手の河口です。
また、がまだすドーム近くの河口では、ハママツナの群落が見られることの紹介があり、ハママツナは海水がある場所でも生息可能な「塩生植物」で、その群落がここまで見れる場所は桃下先生でもあまり見たことがないとのことでした。
ハママツナ群落。
ハママツナ。名前の由来は、葉が松の葉に似ているためとのこと。
ハママツナ群落がある場所は、もとは海であり、25年前に起きた普賢岳の平成噴火で発生した土石流により埋め立てられた場所です。
土石流の堆積物、海に面しているなどのいくつかの要素が重なり、ハママツナにとって住みやすい環境になったのでしょう。
自然(エコ)とジオの関わりを感じることができる素晴らしいセミナーでした。
次回セミナーは8月11日(木・祝)に開催します。是非、ご家族ご友人をお誘いあわせの上お越しください。
題:山の日記念「島原半島の地形を読もう」
講師:寺井邦久(島原高校教諭)
とき・場所:午前10:00~・島原市がまだすドーム内セミナー室
お問合せ:島原半島ジオパーク協議会事務局(℡:0957-65-5540 Mail:info@unzen-geopark.jp)