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地形・地質用語集

地形

吾妻岳(あづまだけ)
中期雲仙火山の時期に形成された溶岩ドーム。形成年代はおよそ18万年前。
稲生山(いなおやま)
斑晶を多く含むデイサイト質の溶岩ドーム。頂部に溶岩じわなどの新鮮な地形が残っている。輝石を全く含まないのが特徴。
有喜火山(うきかざん)
諫早市周辺に分布している輝石安山岩の溶岩を噴出した火山です。およそ240万年前に活動しました。島原半島西南の国崎(くにさき)安山岩と噴出年代と岩相がよく似ています。
雲仙火山(うんぜんかざん)
島原半島のほぼ中央に位置する、日本有数の活火山。「雲仙岳」という名前の峰があるわけではなく、普賢岳はもちろん、妙見岳、国見岳など、複数の頂を総称してつけられた名称です。 雲仙地獄(うんぜんじごく) 雲仙温泉の中にある地熱地帯。植物が生えておらず、高温で硫黄臭が漂い、地獄を連想させることから、そう呼ばれています。雀地獄や大叫喚地獄と呼ばれる地熱地域や、泥火山など、ざまざまな噴気活動が観察出来ます。
音無川(おとなしがわ)
1792年の眉山崩壊によって生じた白土湖からの水を排水するために作られた人工の水路です。長さは約1kmで、島原市街地の中をゆったりと流れています。
小浜火山(おばまかざん)
雲仙火山に先行して、現在の小浜温泉付近に形成したとされている火山体です。現在の雲仙火山の最下部に位置し、古期雲仙火山の噴出物を噴出させました。 50万年ほど前に活動を開始し、約20万年前に活動を終了しました。現在は雲仙地溝帯の中に沈下してしまったと推定されています。
絹笠山(きぬがさやま)
中期雲仙火山の噴出物の中では最も古い溶岩ドーム。約25万年前に形成されました。
九千部岳(くせんべだけ)
中期雲仙火山の活動時代に形成された溶岩ドーム。噴出年代は約14万年前です。

地層

阿蘇4火砕流(あそよんかさいりゅう)
熊本県にある阿蘇火山から、約9万年前に噴出した大規模火砕流。世界有数の大きさを誇る阿蘇カルデラは、4回の大噴火によって作られたとされていますが、 その最後の大噴火。火砕流堆積物は海をこえて山口県まで達しています。また、この火砕流から巻き上がった火山灰は、遠く北海道でおよそ10cmの厚さで地 層として残っています。
愛宕山玄武岩(あたごやまげんぶがん)
加津佐町の東方に位置する愛宕山の標高150m以上の場所に見られる、かんらん石の結晶を含む玄武岩です。噴出年代は約116万年前で、上原(うわはる)玄武岩と岩相と噴出年代が良く一致しています。口之津層群南串山層中に挟まれています。
出口層(いでぐちそう)
口之津層群北有馬層を不整合で覆う、安山岩質の角レキや軽石を大量に含んだ凝灰質砂層および凝灰質シルト層。

断層

赤松谷断層(あかまつだにだんそう)
赤松谷の南端をほぼ東西に走る北落ちの正断層。長さ7.0km、垂直変位量は不明。
有馬断層(ありまだんそう)
南有馬町荒尾付近から梅谷に延びる北落ちの正断層。落差は70〜100m。
飯岳断層(いいだけだんそう)
小倉断層の南に位置する南落ちの正断層。長さは3.3km。九千部岳溶岩を約50m変位させている。

湧水・温泉・地獄

雲仙温泉(うんぜんおんせん)
島原半島のほぼ中央にある温泉地帯。数多くの旅館や共同浴場が建ちならぶ、九州でも有数の観光地です。泉質は硫黄泉です。
雲仙地獄(うんぜんじごく)
雲仙温泉の中にある地熱地帯。植物が生えておらず、高温で硫黄臭が漂い、地獄を連想させることから、そう呼ばれています。雀地獄や大叫喚地獄と呼ばれる地熱地域や、泥火山など、ざまざまな噴気活動が観察出来ます。
お糸地獄(おいとじごく)
雲仙地獄の中の見どころの一つ。江戸時代、夫を殺したお糸と呼ばれる女が処刑された年に湧き出した事から、この名がつけられたとされています。