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南串山の棚畑

この地域には、なだらかな自然の地形を利用した段々畑が、丘の上まで広がっています。畑にはおうど色の「黄色土」が広がり、主にジャガイモを中心とした作物が作られています。
ジャガイモを育てるのに適した黄色土の元は、およそ150万年前にこの付近にあったとされる、安山岩を噴出する火山の噴出物です。ジャガイモが苦手とする真夏の暑い時期を避け、晴天が長続きする春と秋に栽培が行われるため、この地域では年に2回ジャガイモが収穫できます。ジャガイモの栽培に適した気候と黄色土、棚畑を作るのに適したなだらかな地形、そしてそれらをうまく活用してきた農家の工夫が、全国2位を誇る長崎県のジャガイモの生産量を支えています。