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諏訪の池
諏訪の池周辺には、諏訪の池玄武岩と呼ばれる、約60万年前に噴出した溶岩が分布しており、玄武岩質火山が作り出す独特のなだらかな丘陵地形が広がっています。諏訪の池の南東縁には、比高30〜40mの急な崖が、南西方向に複数段列を連ねています。この崖は、この地域に走る断層 が、諏訪の池玄武岩を切る事によって生じたものです。諏訪の池は、この地すべり活動によって生じたくぼ地をせき止めて作られた灌漑用の人工池で、この池から下流の田畑に農業用水が灌漑されています。
諏訪の池ではフィッシングが盛んなだけでなく、池周辺に沢山の野鳥が生息しているため、バードウォッチングも楽しめます。諏訪の池の畔にある「雲仙諏訪の池ビジターセンター」では、これら野生生物に関するリアルタイムの情報が入手出来るほか、ドームに設置された大型天体望遠鏡を使って、夜空や太陽を観察する事もできます。ビジターセンターでは、草木染めや星空観察会も定期的に開催されるなど、豊かな自然を満喫するイベントも数多く開かれており、自然環境教育の拠点となっています。また、多様な生物の生育・生息の場であるため、全国の「ため池百選」にも選ばれています。